この世は平等ではない。
グラスになみなみと満ちたぶどう酒を呷る者がいれば、幾度も足踏みされた泥水をすする者もいる。暖かな毛皮に身を包む者もおれば、薄っぺらな襤褸を纏う者もいる。
この世は幸福ではない。
生まれた瞬間、人は格差の海に落ちる。金持ちの子、貧乏な子、貴族の子、農夫の子、奴隷の子。奴隷に生れ落ちたが最後、這い上がることを上は良しとしない。
この世は残酷である。
誰かの幸せは誰かの不幸せ。一定量の資源(リソース)をめぐり、人は争い、奪い、殺す。生きるとは屍の上で踊ることである。狂え、喰らえ、犯せ、殺せ。
この世は、地獄である。
全てを奪われた『白き復讐者』が世界を塗り替える。欲するままに喰らえ、欲するままに犯せ、殺し、奪い、全てを手に入れろ。この物語は底辺に生まれた者がもがきながらも天を目指す悲劇であり喜劇である。世界よ嘆け、世界よ嗤え。白き男はただ欲望の赴くままに業(カルマ)を積み上げるのみ――
この物語の果てにどれほど高き業(カルマ)の塔が聳えるのか、今は誰にもわからない。
人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。
元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔物の気持ちもよくわかる。おかげで周囲からは知勇兼備の名将だと思われているが、実際は苦労の連続だ。
やたらと暴力に訴えがちな魔物たちを従え、すぐに文句を言う人間たちも何とかして、彼は今日も魔王軍の中堅幹部として頑張る。
※本編完結しました(2016年12月30日)。外伝も完結しました(2017年6月30日)。
※書籍版1~9巻がアース・スターノベル様から発売中です。書籍化に伴うダイジェスト化はありません。
※瑚澄遊智先生によるコミカライズ(1~2巻)がコミックアース・スター様から発売中です。
この世は平等ではない。
グラスになみなみと満ちたぶどう酒を呷る者がいれば、幾度も足踏みされた泥水をすする者もいる。暖かな毛皮に身を包む者もおれば、薄っぺらな襤褸を纏う者もいる。
この世は幸福ではない。
生まれた瞬間、人は格差の海に落ちる。金持ちの子、貧乏な子、貴族の子、農夫の子、奴隷の子。奴隷に生れ落ちたが最後、這い上がることを上は良しとしない。
この世は残酷である。
誰かの幸せは誰かの不幸せ。一定量の資源(リソース)をめぐり、人は争い、奪い、殺す。生きるとは屍の上で踊ることである。狂え、喰らえ、犯せ、殺せ。
この世は、地獄である。
全てを奪われた『白き復讐者』が世界を塗り替える。欲するままに喰らえ、欲するままに犯せ、殺し、奪い、全てを手に入れろ。この物語は底辺に生まれた者がもがきながらも天を目指す悲劇であり喜劇である。世界よ嘆け、世界よ嗤え。白き男はただ欲望の赴くままに業(カルマ)を積み上げるのみ――
この物語の果てにどれほど高き業(カルマ)の塔が聳えるのか、今は誰にもわからない。
現代日本に住む「俺」は気づいたら中近世欧州風世界に転生し……いや、これまんま欧州ですよねお父さん。
ともかく俺はファンタジーな欧州に転生した。これは、そんな俺、ユゼフ・ワレサの活躍(?)の物語です。たぶん。
第二の故郷、シレジア王国は風前の灯だった。近隣諸国の軍事圧力によって滅亡まで時間がない。そう感じた俺は士官学校に入学して前世知識フル動員のチート英雄を目指し……たかったよね。うん。
前世の記憶じゃ剣は振れない、前世じゃ馬に乗ったことない。魔術? なぁにそれ?
今ここに「頭以外不要」と呼ばれた俺の物語が……始まればいいなぁ。
-----
息抜き投稿。不定期投稿。ゆったり投稿。1話あたり2000字前後という手抜き仕様となっております。
ノリと勢いで書く予定なので細かいことは気にしないでくださいね。
アース・スターノベル様より書籍版第1巻~3巻が発売中です。
サブタイトルに「(改)」がついているのは書籍版と同じ内容となっています。
また、アース・スターコミック様よりコミック特別読切版が無料公開中です。
ごく普通の高校生である夕雅有斗はある日、わけも分からず異世界に召喚され、いきなり王に祭り上げられた。
美少女に頼まれたというだけで、ラノベやアニメのノリで深く考えずに王様業を安請け合いしてしまう。
だがそこは戦国の世、内外共に難問が山積していた。軍事についても政治についてもまったくのド素人には解決すべき手法を思いつくはずも無い。
そんな中、有斗が行ったひとつの決断が朝廷を揺るがす大事に発展してしまい、それをきっかけとして、この戦乱溢れるアメイジアを平和にすべく本気で奮闘することになる。
果たして普通の学生でしかない有斗が誰もが解決を投げ出した戦国乱世の混迷の世を救えるのか?
※この作品においてヒロインの一人が暴力的だとの批判が強くあります。もし暴力ヒロインに我慢ができないようでしたらカクヨムの方に例の赤いアレをマイルドにした版を掲載中ですので、そちらをお読みください(内容と結末も少し変わっております)
剣と弓、そして魔法の飛び交う世界。
現役高校生であった天城繁久(アマギ シゲヒサ)は、なんの前触れもなく、そんな世界へ転移した。
最強の種族、ドラグニルとして。
誰が何の為に、そんな疑問を抱く間もなく、繁久はあまりに非情かつ残酷な現実にぶち当たる。
繁久の転移した、ノーステンシア大陸。
そこは、人間以外の獣人、狼人族や虎人族といった者たちが、激しい差別と弾圧に遭い、日々命を脅かされる生活を強いられていた。
そして繁久は決意する。
「このふざけた常識を叩き壊す」
こうして、人では敵わぬ力と寿命を持つ男による、大陸全土を巻き込んだ戦いが始まる。
繁久は、名を高校生時代にプレイしていたRPGの主人公「ゲオルグ・スタンフォード」と改め、大陸各地の獣人達を纏め上げていく。
「戦いを!
戦いに次ぐ戦いを!
俺達は猛き風! 俺達は真紅の太陽!
ならば、ただ与えられるのを待つ事は無い!
名誉と栄光を――勝ち取らん!!」
嘗て北部の風の中、攻め寄せる闇の軍勢の前に立ち塞がった男がいた。
血と泥。肉と骨。鋼の掟と、そして雄叫び。
並居るクラウグスの勇者達の中でも数少ない、戦士の中の戦士と評されたアッズワースの大英雄。
彼と彼の戦友達の戦いが神話と成り果て、黴臭い伝説として誰の心からも忘れ去られた時、闇は再び北の大地に蠢き始める。
ならば
ならば彼は眠らない。
――伝説は蘇る。
2015年10月15日、『ティタン アッズワースの戦士隊』と言うタイトルで
アース・スターノベルさんから出版させて頂きました。
拙作を応援くださった皆様の御蔭です。有り難う御座います。
出勤時に心筋梗塞で生涯を終えた高倉頼蔵は、農家の三男として異世界で第二の生を得る。
ウォルムという名を与えられ平穏な日常を過ごしていたが、周辺諸国と衝突を続ける祖国は国家の尖兵たる兵士の招集を続け、ウォルムも例外では無かった。
支度金という値段付けられた命は国家へと買い上げられ、徴兵されたウォルムは最前線に投入される。
平等に訪れる理不尽な死、歓喜と悲鳴が入り交じる略奪と陵辱、取れぬ死臭に濁り行く瞳、否が応でも戦場の狂気に染められ、ウォルムは平時では目覚める筈の無かった闘争の才能を開花させていく。
疲弊し痩せ細る精神を、搾りかすと化した道徳と良心を僅かな偽善で希釈させながら、酒と兵隊煙草で誤魔化す日々。
戦争も終盤に入った祖国ハイセルク帝国であったが、帝国中を震撼させる動乱が起きようとしていた。
聖魔戦争から千年。
『平凡騎士』ラウル・アルフィム――彼は、「剣技だけなら並以下、魔術を使えて並」「彼の騎士に勝てれば中の上、圧倒すれば上」ユーティリス王国騎士団の中で、そう評される男である。
ラウルがいつもの日課である訓練をしていたところ、前触れもなく王城に呼び出されると、『英雄』ジークムントと共に『聖女』ユリアの護衛の命を国王より下された。
そして神託に従い災いを防ぐ為に、魔剣の回収に乗り出す旅に同行することとなる。
ラウルはユリアの護衛としてその旅について行くのだが、その先に待ち受ける絶体絶命の危機を迎えたその時――。
「あたしと契約を結べば、あたしの力であんたを助けてあげる」
魔剣ティルフィングに気に入られ、やむを得ず魔剣と契約した男が、本当の意味で英雄となる道を歩み始める――そんなお話。
異世界王道ファンタジーを目指しています。転生も転移もありません。
第一章完結しました。
城砦暦107年、初夏の頃。
平原西域、騎士団領ラインドルフへと
早馬が駆けた。もたらすは、領主ライナス
戦死の訃報。中央城砦で人の世を守護してきた
英雄の死は余りにも重く、多くの代償を伴った。
領主を継いだ若きサイアスは、父の遺した
全てを護るべく自ら代償たる事を決意した。
すなわち父の死した地、荒野の只中へ。
陸の孤島、囮の餌箱、人魔の攻防の最前線。
中央城砦へと赴いて命を賭して人の世を護る。
後世数多の言の葉で燦然と謳われる不朽の物語。
サイアスの千日物語は、こうして幕を開けた。
力なき一人の少年が覚悟一つで死地へと赴き
出会いと別れ、多くの助力を得て戦い抜き
遂には魔を討ち騎士となる。これはそんな物語。
現代日本に住む「俺」は気づいたら中近世欧州風世界に転生し……いや、これまんま欧州ですよねお父さん。
ともかく俺はファンタジーな欧州に転生した。これは、そんな俺、ユゼフ・ワレサの活躍(?)の物語です。たぶん。
第二の故郷、シレジア王国は風前の灯だった。近隣諸国の軍事圧力によって滅亡まで時間がない。そう感じた俺は士官学校に入学して前世知識フル動員のチート英雄を目指し……たかったよね。うん。
前世の記憶じゃ剣は振れない、前世じゃ馬に乗ったことない。魔術? なぁにそれ?
今ここに「頭以外不要」と呼ばれた俺の物語が……始まればいいなぁ。
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息抜き投稿。不定期投稿。ゆったり投稿。1話あたり2000字前後という手抜き仕様となっております。
ノリと勢いで書く予定なので細かいことは気にしないでくださいね。
アース・スターノベル様より書籍版第1巻~3巻が発売中です。
サブタイトルに「(改)」がついているのは書籍版と同じ内容となっています。
また、アース・スターコミック様よりコミック特別読切版が無料公開中です。
黒井竜也はちょっと中二病気味な、ごく普通の高校生。だがある日突然異世界に転移してしまう。言葉も通じず何の力もない竜也はその世界で奴隷にさせられる。それでも何とか逃げ出したその先で、竜也は「悪魔」と呼ばれる一人の少女・ラズワルドと巡り会う。
少女の世話になり、言葉を覚え、知識を蓄え、生活の糧を得、上京し、人脈を広げ。竜也はその世界での居場所を少しずつ作っていく。だが、恐るべき狂信者の侵略の魔手が竜也達の住む大陸へと伸ばされようとしていた。敵は兵数百万を号する大軍勢。大豪商の令嬢カフラ、剣士サフィールといった仲間とともに、竜也は百万の侵略軍に対抗すべく立ち上がる--。
本作は「Arcadia」に2010年から2011年にかけて投稿し完結した同名小説の全面改訂版・リメイク版です。
※1680ブックマーク
※第1回モーニングスター大賞 一次選考通過
※7/1 『凱旋』にキャライラスト追加
※7/24 『次の戦争の為に』『新たな力』 にキャライラスト追加、更新
※架空世界を舞台にしたリアル系ダークファンタジー戦記、ハードシリアス群像劇です。
※戦争・謀略・政治闘争メインです。
※登場キャラはほぼ「悪いヤツ」です。
※チート、ハーレム、異世界転生、魔法やモンスターなどの要素はありません。
大国ディリオン王国は暴虐な王と貪欲な貴族の対立により戦乱の嵐に包まれた。
若き領主ジュエスは否応無しに戦いの渦中へと引きずり込まれていく。
そして悲劇の姫君、無力な平民、王土の覇者達と共に無情な時代を築いていく。
戦乱による歴史の大流を幾重にも描く、英雄達の群像劇。
本編ノーカット版はこちらに掲載 逐次更新
http://seesaawiki.jp/delion/d/
人類が宇宙に進出して約五千年。
三度の大動乱を経て、人類世界は統一政体を失い、銀河に点在するだけの存在となった。
地球より数千光年離れたペルセウス腕を舞台に、後に”クリフエッジ(崖っぷち)”と呼ばれるクリフォード・カスバート・コリングウッドの士官候補生時代の物語。
アルビオン王国軍士官候補生クリフォード・カスバート・コリングウッドは哨戒任務を主とするスループ艦、ブルーベル34号に配属された。
士官学校時代とは異なる生活に悩みながらも、士官となるべく努力する。
そんな中、ブルーベルにトリビューン星系で行方不明になった商船の捜索任務が与えられた。
当初、ただの遭難だと思われていたが、トリビューン星系には宿敵ゾンファ共和国の影があった。
敵の強力な通商破壊艦に対し、戦闘艦としては最小であるスループ艦が挑む。
そして、陸兵でもないブルーベルの乗組員が敵基地への潜入作戦を強行する。
若きクリフォードは初めての実戦を経験し、成長していく……。
――――
登場人物
・クリフォード・カスバート・コリングウッド:士官候補生、19歳
・エルマー・マイヤーズ:スループ艦ブルーベル34艦長、少佐、28歳
・アナベラ・グレシャム:同副長、大尉、26歳
・ブランドン・デンゼル:同航法長、大尉、27歳
・オルガ・ロートン:同戦術士、大尉、28歳
・フィラーナ・クイン:同情報士、中尉、24歳
・デリック・トンプソン:同機関長、機関大尉、39歳
・バーナード・ホプキンス:同軍医、軍医大尉、35歳
・ナディア・ニコール:同士官 中尉、23歳
・サミュエル・ラングフォード:同先任士官候補生、20歳
・トバイアス・ダットン:同掌帆長、上級兵曹長、42歳
・グロリア・グレン:同掌砲長、兵曹長、37歳
・トーマス・ダンパー:同先任機関士、兵曹長、35歳
・アメリア・アンヴィル:同操舵長、兵曹長、35歳
・テッド・パーマー:同掌砲手 二等兵曹、31歳
・ヘーゼル・ジェンキンズ:同掌砲手 三等兵曹、26歳
・ワン・リー:ゾンファ共和国軍 武装商船P-331船長
・グァン・フェン:同一等航法士
・チャン・ウェンテェン:同甲板長
・カオ・ルーリン:ゾンファ共和国軍准将、私掠船用拠点クーロンベースの司令
第1回HJネット小説大賞1次通過!
第2回モーニングスター大賞 1次社長賞受賞しました!
本編は100話を持ちまして、完結済。
現在は、エピローグや幕間を執筆中。
感想にて、このエピローグが知りたいという方は、教えてください。
優先的に書いていきます。
※注意:性的描写、残酷表現が数多く用いられます。舞台は中世、獣人、オーク、エルフ、ドワーフ、などの様々な種族が時に共闘し、時に対立する世界の物語。暴力が蔓延る世界で奴隷として日々を送る主人公ユリウは、とある傭兵団に解放された。そんなユリウが傭兵団の中で苦悩し、葛藤しながらも上へと上りつめる。その全てはとある約束から始まった。
10月31日、日間ランキング戦記部門1位獲得。
人知れずひっそりと活動していたのですが・・・・・・どうしてこうなった。
せっかくなので、新たに来る人に一言。
この小説は、ご都合主義、主人公無双は全くありません。
ならびに読者の方達が気持ち良く読めるような内容でもありません。
もしそういった内容を所望される方は、ブラウザバックした方がいいでしょう。
読者が減る? そんなこと私は気にしません、私のやりたいように私が思い描く小説を書きたい。
そう思って書き始めたこの読み物です。
その中で演出や構成など、現実的で辛辣な内容から、もしかすると、不快に思われる方がいるでしょう。
そういった方は、他の小説をオススメしますし、読んでいただけるなら少々の覚悟を持って読んでくだされ。
それでも、応援してくれる方がおりましたら
私は、感想やレビューが大変励みになるので、どうか応援の方、よろしくお願いいたします。
第1章 <征西編>
宿敵カルデイ帝国との数百年に及ぶ戦いの末、ランリエル王国はついに帝国を打ち倒した。ランリエル王国の次なる目標はバルバール王国。大国コスティラに接し、攻め寄せるコスティラ軍を幾度となく退けてきた小さな国である。ランリエル王国稀代の名将サルヴァ・アルディナと、バルバール軍総司令官フィン・ディアス。知略をかけた2人の戦いの幕が上がる。
第2章 <皇国編>
国々に軍勢を進めたボルディエス大陸東域の若き覇者ランリエル王国第一王子サルヴァ・アルディナ。戦いは終ったと、彼はその統治に力を尽くしていたが、大陸にはまだ多くの野心を持つ者達がいた。覇道を目指す皇国の皇子。野心に燃える王国の宰相。自らの野望の為、彼らはランリエルは危険なりと唱え、大陸を戦乱の渦に巻き込もうと画策する。これも自らが招いた事か。サルヴァ・アルディナは新たな戦いに身を投じるのだった。
不定期更新
arcadiaにも第一部を掲載しました。
第2章からは登場する国数も増えますので要所要所に勢力図を掲載しています。
俺こと「島大介(しまだいすけ)」は、どこにでもいる大学生だが、ネットSLG「戦国ばとる2」上では「島左近(しまさこん)」を演じて、伝説の名軍師として有名であった。そんな俺の元にゲーム上で「石田三成(いしだみつなり)」を演じている美少女「石田美鳴(いしだみなり)」が仲間にならないか?と誘ってきた。報酬は「彼女を1日自由にしていい」彼女はキャンペーンモード「関ヶ原の戦い」に参戦するつもりで、味方を集めていたのだ。どうやら、彼女には何やらこのゲームで勝たないといけない理由があるらしい。俺はこのSLG素人の石田美鳴をサポートして、多くの武将(ほぼ女の子)を結集して強大な敵(徳川家康)挑むことになるのだが。
(第1回ラノベ作家になろう 佳作受賞作品 書籍化予定)
この作品はWEB版となります。
現状に適して作られたはずであるが、体制はいつしか時が経つにつれ現実と乖離し社会矛盾を多く孕んだ歪んだ存在となる。
それを解決する手段こそが王朝交代あるいは革命と言うことになるのであろう。ならば革命は歴史の必然であったとさえ言える。
革命。なんと甘美な響きを持つ言葉であろうか!
古く間違った汚いものが倒れ、新しく正しく美しいものがそれに取って代わる、そんな響きを感じる人も多いのではないだろうか。
王一人が掌握していた権力を分かち、万民に等しく権利が与えられる、そんな新たな時代への扉を開いた出来事として捉えている人も多いのではないだろうか。
だが果たして革命とはただ美しいだけの、賛美すべき穢れの無い完璧無瑕な存在であったのだろうか?
これは革命の世紀と呼ばれた時代、荒れ狂う時流の奔流に翻弄されつつも、己の器量の限りに誇り高く颯爽と駆け抜けた稀代の快男子の物語である。
王立大学院の学生ウィラード・シャマリは順調に高級官僚、宰相への道を歩んでいるかに見えた。
だがその道はだしぬけに中断させられ、落ちた先は傭兵稼業、それはまともな人は誰もなりたがらない世界最底辺の職業だった!
伯父の説得を断り切れず傭兵団の事務をすることになったものの、仕事はブラック周りはDQN、食うや食わずの生活でそれでも世界の不条理に挑み、念願の宰相閣下となれる日は来るのか!
加筆修正を加えた書籍版が主婦の友社プライムノベルスより発売されました。
番外編 そのいちhttp://ncode.syosetu.com/n6935cv/
番外編 そのに http://ncode.syosetu.com/n7285cw/