厳しくも温かく見守ってくれた両親。慕ってくれる従者たち。尊敬できる兄に、可愛い弟。そして何よりも、一人の女のとして誰よりも愛している婚約者である王太子。
心優しい公爵令嬢、シャーロット・ハイベルは、故国であるグランディア王国で最も輝かしい未来が約束されている少女だったが、父である公爵が叔父夫婦の忘れ形見である従姉妹のリリィを引き取ってからというもの、その人生の全てが狂わされていった。
リリィの気を惹く時間を作るために質実剛健だった学友たちは義務や職務を放棄し、家族や従者もシャーロットに冷たい視線を浴びせ、代わりにリリィを過剰なまでに可愛がる。
そして誰よりも愛する王太子すらもリリィに心変わりしてしまい、シャーロットは館の片隅にある狭く薄暗い部屋へと追いやられて虐げられ始めてしまう。
悲観に暮れるシャーロット。そんな彼女の前に、一匹の傷ついた魔物が現れて……。
「命の恩の代わりに、俺がアンタを虐げる奴を皆ざまぁしてやるよ」
これは異世界で魔物に転生した日本男子高校生がレベルを上げて物理でざまぁし、やがて異世界中でもざまぁする物語。
この作品は、僕の短編である「好きの反対は無関心とはよく言ったもの」をベースにしております
皆様の応援のおかげで、日間総合ランキング7位になりました。
物語の進行に伴い、「冤罪を被せられた令嬢の為なら、俺は最強の魔物になれる」からタイトルを変更しました。
●角川スニーカー文庫より書籍版発売中!
●月刊ガンガンJOKER誌上にてコミカライズ連載中!
5000年生きたドラゴンといえば大層な響きだが、そのドラゴンはいたって人畜無害な草食のそれだった。
しかし無駄にでかい図体と風格のせいで魔王軍の幹部と誤解され、近くの村から生贄の少女が捧げられる。
基本的に臆病かつ気弱なドラゴンは少女を追い返そうとするが、やけに気合いの入った生贄少女はなかなか引いてくれない。
やむをえず「じゃあお主の魂ちょっとだけ食ったから、それでもう帰って」と方便で告げたところ、思い込みの激しい少女はそれでドラゴンの眷属になったと誤解してしまう。
そしてあろうことか、彼女は誤解のままに妙な力を発揮し始め――無力なドラゴンは何の間違いか、魔王軍に反旗を翻すことになる。
反旗も何も、最初から部下でも何でもなかったのだけれど。
☆ニコニコ静画でコミカライズ公開中です!
http://seiga.nicovideo.jp/comic/34701
※書籍化してます! 1巻発売中です!
気付けば私は宝箱型のモンスター--ミミック--になっていた。
しかも、周りはモンスターだらけのダンジョンだし、たいした説明もなく地下一階に配置されるし!
もう何がなんだかって思ってたら、いきなり冒険者がやってきた。
もちろん手も足も出ない。宝箱だから!
けど、どうにか逃げだそうと必死になって擬態スキルの“?”を発動させると、なんか手足が生えてきた!
……いや、それでどうしろと?
手足が生えた程度で高レベル冒険者にかなうわけないじゃん!
と思っていたら、なぜか急に冒険者たちが仲間割れを始め、生き残った盗賊が私に向かってこう言ったのだ。
「すばらしい」
これは、ミミックになっちゃった女の子が、たぐいまれな美脚を手に入れたことで、異世界で成り上がっていくお話----
人狼の魔術師に転生した主人公ヴァイトは、魔王軍第三師団の副師団長。辺境の交易都市を占領し、支配と防衛を任されている。
元人間で今は魔物の彼には、人間の気持ちも魔物の気持ちもよくわかる。おかげで周囲からは知勇兼備の名将だと思われているが、実際は苦労の連続だ。
やたらと暴力に訴えがちな魔物たちを従え、すぐに文句を言う人間たちも何とかして、彼は今日も魔王軍の中堅幹部として頑張る。
※本編完結しました(2016年12月30日)。外伝も完結しました(2017年6月30日)。
※書籍版がアース・スターノベル様から発売中です。書籍化に伴うダイジェスト化はありません。
※瑚澄遊智先生によるコミカライズもコミックアース・スター様から発売中です。
トカゲを助ける際に車にひかれてしまったエンラ。そんな彼は女神と出会い、【ショッピング】というスキルが与えられ、トカゲの赤ん坊に転生することになった。その時点では弱かったが、スキルを活用して敵に勝ち続け、ドラゴンへと進化を果たす。一気に強くなった彼はそのスキルを使って周りの動物達と仲良くなりつつ、気ままに生活を送ることにした。※10話まではドラゴンに進化するまでのサバイバル編。それ以降はオオカミや鷹などと一緒にのんびり過ごしていきます。【ショッピング】スキルで日本の食べ物を買って、動物達と一緒に味わったり、時には材料を買って自分で料理を作ったり。たまに敵対する相手が出て来たら、魔法やスキルを買って対抗したりします。2020年12月下旬まで毎日20時投稿&完結予定。
【書籍化決定】第一部完結!第二部準備中
『一言あらすじ』王子に処刑された聖女は気づいたら霊魂になっていたので、聖女の力も使って進化しながら死霊生活を満喫します!まずは人型になって喋りたい。
『ちゃんとしたあらすじ』
「聖女を詐称し王子を誑かした偽聖女を死刑に処する!!」
元孤児でありながら聖女として王宮で暮らす主人公を疎ましく思った、王子とその愛人の子爵令嬢。
彼らは聖女の立場を奪い、罪をでっち上げて主人公を処刑してしまった。
聖女の結界がなくなり、魔物の侵攻を防ぐ術を失うとは知らずに……。
一方、処刑された聖女は、気が付いたら薄暗い洞窟にいた。
しかし、身体の感覚がない。そう、彼女は淡く光る半透明の球体――ヒトダマになっていた!
魔物の一種であり、霊魂だけの存在になった彼女は、持ち前の能天気さで生き抜いていく。
魔物はレベルを上げ進化条件を満たすと違う種族に進化することができる。
「とりあえず人型になって喋れるようになりたい!」
聖女は生まれ育った孤児院に戻るため、人型を目指すことを決意。
このままでは国が魔物に滅ぼされてしまう。王子や貴族はどうでもいいけど、家族は助けたい。
自分を処刑した王子には報いを、孤児院の家族には救いを与えるため、死霊となった聖女は舞い戻る!
※一迅社アイリスNEO様から書籍化しました。
「鳥はいいなぁ、自由で」
たしかにそう言った。けれど、そうじゃない。彼女は決して本物の鳥になりたい訳ではなかった!
気が付けば『カナリーバード』という、美しいが戦闘能力皆無の鳥型モンスターになっていた主人公。運良く規格外の身体能力を手に入れたと思ったら、人に攫われ売られることに。
買われた先で出会ったのはやけに大人びた、しかしどこか危うく見える少年で、彼の心の支えになることを決意した主人公だが……逆に少年からフォローされる日々を送る。
これは不自由な天才少年と最強ポンコツ鳥頭の凹凸コンビが自由を獲得するまでの物語。その鳥はやがて伝説となる……はず。
本編完結いたしました。冒険あり恋愛ありの波乱万丈鳥生。恋愛成分は終盤に薄らとあります。
【http://ncode.syosetu.com/n0087dt/】設定集をつくりました。
第九回一迅社文庫アイリス恋愛ファンタジー大賞にて、銀賞をいただきました。
榊益夫。ゲーム脳の41歳。
目覚めると化け物になっていた。
女神曰く。
転生の際に他の神様がそれに割り込み、自分の体(死体)に転移魔法をかけてしまったらしい。
今の化け物の様な自分の姿は、転生後の肉体と41歳のおっさんの死体が融合した結果だそうだ。
「まあ一応戻す方法は探しておくけど、戻れなくても神の加護が2重に掛かった出鱈目な強さだから別にいいわよね?んじゃ頑張って」
そう言い残して女神は消える。
女神の反応から元に戻れるかは明らかに望み薄と言えるだろう。
そこで榊益夫は考える。
これから如何するかを――
「この格好で外うろついたら流石に不味いよなぁ。加護のお陰で動かなくても色々できるみたいだし、しょうがないから異世界人でも使って育成シミュレーションでもやるか」
こうして始まる。
異世界を舞台とした、現地人を使ったシミュレーションゲームが――