世界は俺中心に廻っている、そんなふうに考えてた時期が俺にもありました。えぇ、そんなことはないんです。世界は金で勝手にクルクルやってるみたいでして、それはもう俺の意思なんて関係なく、日々飽きもせず大回転ですよ。ふとそれに気づき始めたのは高2の夏でして、いくら待っても美少女は降ってこない、どこぞやの組織に拉致されない、授業中にテロリストやってこない、もう俺なんで生きてるんだろう、某涼宮さんじゃないんですけどね、自分の小ささというか現実とかいう糞みたいな物を受け止めざるを得ないなぁなんてそんな悟りを開き始めてた時期だったのですが、俺は勘違いしてたんですね。そういう何かしらのチャンスっていうかオポテュニティ?そういうものがあっちから訪れる訳がないということに気付くんです。ああ、なぜもっと早く気づかなかったんだろう、だけどそれに気づいた俺が歓喜してる暇なんてない。すぐさま行動に移しましたとも。そしたらね、死んじゃいました(笑) 俺、転生。
「どうか聞いてください。今年、西方より大いなる災いがこの国を襲います」
平和を謳歌する王国に王女アルフィーナの不吉な予言が告げられる。だが、反逆者の血筋を疎まれる姫の言葉は無視される。
経済学部院生から行商人の子に転生した主人公リカルドは身分社会で大商人の妨害に苦戦。情報を求めて入った学院でも早々に反感を買っていた。
そんなリカルドを庇ったのはアルフィーナだった。「王女なんてボラティリティーの高い人間には近づかない」と保身に走ろうとするリカルド。だが「策士を気取ってる割にチョロい」と幼馴染に嘆かれる彼は、姫の予言に巻き込まれていく。
「もっともらしさは問題じゃない。仮説の成否を検証できるデータをどう取るかが重要だ」
災厄の本体ではなく被害後しか映さない予言に対し、リカルドは現代知識の概念を魔力災害に応用することで解明していく。
◇◇◇◇
2017/10/08:全11章(約98万字)で本編完結しました。
2018/01/06:後日談完結しました。
2018/11/04:後日談Ⅱ『水色の商品開発』完結しました。
2018/11/05:おかげさまで講談社レジェンドノベルスより1巻が発売になりました。
この小説はセルバンテス様にも投稿しています。
© 2016 のらふくろう
これは、一人の脇役が自分の役割を放り出し竜騎兵(ドラグーン)を目指す物語。
剣と魔法のファンタジー世界で脇役ルーデルに与えられた役割は、悪徳貴族の馬鹿息子、主人公の引き立て役というもの。しかし、幼少の頃に見たドラゴンをきっかけに、ルーデルはクルトア最強の騎士ドラグーンを目指してしまった。
脇役の役割という運命に逆らい、まるで真人間のようになってしまったルーデルを待ち構える数々の試練。そして転生者である、主人公であるアレイストの存在。
ドラグーンを目指したルーデルに待つ運命とは――。
ルーデルよ、運命や役割を殴り飛ばしてドラグーン目指して突き進め!
※MFブックス様にて書籍化しております。
一巻から三巻まで発売中!
※作者多忙につき、完結まで毎月第四土曜日の更新とさせていただきます。
※2016年2月27日、本編完結しました。
ゲームをしていたヘタレ男と美少女は、悪質なバグに引っかかって、無一文、鞄すらない初期装備の状態でゲームの世界に飛ばされてしまった。
「どうしよう……?」「どないしようか……?」
異世界転移お約束のピンチをどうにか潜り抜け、途方にくれながらもとりあえず目先のことだけはどうにかする二人。
これは女性恐怖症のヘタレ男が、ゲームに酷似しつつもぎりぎりのところで絶対的に違う異世界において、一杯のカ○ピスを飲むために牛の品種改良からはじめるようなノリで元の世界に帰る手段を探す話である。
※隔週土曜日に新作を投稿します。
※書籍版に合わせてサブタイトルを追加しました。
魔術国家デ・ラ・ペーニャには、魔術の研究機関である『魔術大学』が無数に存在する。
学内では各分野における教授の指揮の下、新たな魔術や道具を開発すべく、大勢の魔術士が試行錯誤を繰り返していた。
17歳の少年、アウロス=エルガーデンは最低水準の魔力しか持たない魔術士。
彼は魔術そのものではなく、魔術が出力されるまでのプロセスを簡易化・高速化する為の論文を作成しようとしていた。
過去に多くの魔術士が諦め、現在では“一攫千金論文”と揶揄される研究に臨むアウロス。
才能も愛想もないその少年の揺るぎなき信念は、それぞれに質の異なる闇を抱えた同僚達を巻き込み、やがて大学、そして国家にさえも多大な影響を及ぼす――――
平凡な若手商社員である一宮信吾二十五歳は、明日も仕事だと思いながらベッドに入る。だが、目が覚めるとそこは自宅マンションの寝室ではなくて……。僻地に領地を持つ貧乏貴族の八男という、存在意義さえ怪しい子供に憑依した彼は、幸いにも魔法の才能があったので早くに自立しようと我が道を進む。家門と領地継承も、内政無双も経験が無いから無理。魔法で金を稼いで、自由に生きて何が悪いというのか。まあ、結局人の営みで発生する柵(しがらみ)からは逃れられないのはこの世の常として。これは、そんな若造ヴェンデリン・フォン・ベンノ・バウマイスターの世界なんて救わないお話である。 ※2018年4月25日現在、書籍版第十三巻まで発売中。コミック版は第五巻まで発売中(コミックウォーカーにて連載しております)。ドラマCDも発売中です。同じく書籍化された、銭(インチキ)の力で、戦国の世を駆け抜ける。(五巻まで発売中)と共によろしくお願いします。
2017年7月7日。第五回ネット小説大賞にてメディア賞を受賞いたしました。
2018年3月6日(火)宝島社文庫より『名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人』のタイトルで発売中!
また、コミカライズも決定いたしました!
何卒宜しくお願いいたします!
※
僕はその怪物に恐怖し、魅了され、そして捕らえられた――。
深夜。部屋に響く物音で目を覚ました僕は恐ろしい〝脚〟に遭遇する。以来、姿を見せずに部屋で存在だけを主張するそいつは、まるで包囲網でも敷くかのように日常を侵食し、遂に僕の目の前に姿を現した。その正体は、あまりにも美しい、『名前のない怪物』だった。必死な抵抗も虚しく、怪物の手に堕ちていく僕。逃げることも逆らうことも叶わず、訝しむ恋人や友人から隠れ潜むかのように、僕と怪物の奇妙な生活が幕を開けた。静かに、人としての感覚が死んでいく僕。崩れていく日常。その先に待つものを知った時、僕は大きな選択を迫られる。
恐怖と謎とエロスが融合した、サスペンスホラー。
絡み付く糸から、「僕」は逃げられるか?
※本編完結! 続章連載中です。
【本編完結済み】※書籍化しました!10/25、オーバーラップ文庫様より最終巻となる⑤巻が発売されます!詳細は活動報告にて!
北条雄二、30才、無職、引きこもり歴10年。両親の死をきっかけに引きこもり脱却を決意し、家の外に出る。が、そこは見覚えのない景色とファンタジー生物が闊歩する異世界だった。これは家ごと異世界に来てしまった青年が、なぜか繋がるライフラインとネットを頼りに、愛犬コタローとともにわりとのんびり暮らしていく物語。家のまわりの森を探索中に異世界の幼女アリスを保護したユージは、食料確保のために森の開拓に取りかかる。そして異世界転移から4年目、ついにユージは初めての街を目指すのだった。 ※本編完結しました ※IFルートは同シリーズ別タイトルとして引っ越しました ※7/22タイトル修正。「10年ごしに」を「10年ごしの」に修正しました