天涯孤独の鬼族と人間のハーフの少年ヨミは、ひょんなことからリタと名乗る女性に拾われ、一緒に暮らすことになる。
いつしかヨミは年上だが天真爛漫なリタに惹かれるようになったが、彼の恋路には大きな問題があった。
そんな少年ヨミと魔族最強の魔術師リタの物語。
※この作品は以前投稿した短編「理想の夫を育てようと奮闘していたら決闘を申し込まれてしまいました」のヨミ視点の話です。
短編の続きだけご覧になりたい方は「両想い編」からご覧ください。
※残酷な描写がある話はタイトルの後に ※印をいれています。ご注意ください。
#魔女集会で会いましょう タグがすごく性癖に突き刺さっているのですが、よく考えたら既に3年半前にそういう話を書いていました。
魔族にとって力とは身を立てる何よりの財産である。
ゆえに貴族女性の結婚相手はまず第一にその女性よりも強いことが求められる。
そうでないと結婚相手として認められないからだ。
しかし、あまりに強過ぎた侯爵家の娘ヘンリエッタ・グレイシーは、ある事件をきっかけに完全に嫁に行くあてを失くしてしまう。
実家から離れ田舎で一人ひっそりと暮らし始めた彼女はひょんなことから人間と鬼のハーフの少年ヨミを拾い、彼を自分の理想の夫へ育てることを思いつく。
最初の内はその計画も上手くいっているように思えたが、最近ヨミも年頃になりどうも様子がおかしい。
反抗期かと思っていた矢先、ヨミは好きな人が出来たと言い出した。
何でもその女性は求婚するにも決闘して打ち負かす必要がある高貴な家の出身らしく……
※よろしかったら、ヨミ視点の「初恋の人に告白しようとしたら決闘することになりました」もあわせてご覧ください。
#魔女集会で会いましょう タグがすごく性癖に突き刺さっているのですが、よく考えたら既に3年半前にそういう話を書いていました。
※この作品はカクヨムとマグネットでも掲載してます。
数年前に天涯孤独となった青年――テフランは、片親だった父の後を追うように、迷宮を抜けて地底世界に至ろうと奮闘する渡界者の新米となった。
彼は迷宮の転移罠によって、自分では決して勝てない魔物や魔獣が現れる場所に跳ばされてしまう。
逃げに逃げた果てに出会ったのは、『告死の乙女』と呼ばれている、絶世の美女ながら迷宮内で発生する人型の最強敵性種族だった。
それなのに、なぜかテフランのことを主と定め、やがて義母を名乗るようになる。
彼女の魅惑的な肉体やその自覚有り無しの誘惑や、常識はずれな突飛な行動に、テフランは頭を悩ませる。
果たして彼は、渡界者の本願たる地底世界にたどり着けるのか。はたまた絶世の美女の肉体に溺れてしまうのか。